就活とげさお。

そろそろ始まろうとする終活の話。

ではなくて就活活動、リクルートの話。

 

現在僕は新卒で入った会社にだらだらと五、六年いる。

たまたまご縁があって入社したそこそこの王手企業。

僕だけ採用が遅すぎて内定式には出ていない、馬鹿みたい。

 

■就活生■

僕が就活活動をしていた当時の状況は超氷河期または氷河期らしい。(Wikipedia調べ)

確かに、もう何やっても駄目感が凄かった。

 

当人の冴えなさとスキルの無さ、馬鹿大学ってことも助けて面接にすらたどり着かないというエクストリームな状況だ。

内定のない地元の友人と夜の公園で飲みながらエントリーシートを書くというエクストリームな手法で対抗したが全く成果はなかった。


唯一行きたいと思っていた系統の会社は最終面接まで進み落とされた。

とてもきれいな不採用通知は今でも覚えている。

 

周りにはお祈りと呼ばれる不採用通知やNNT(無い内定)とか言いながらざわざわして、ナーバスになり、落ち込み、悲観する連中が多かったが、もうやりたいこともなければ、やれることもないと思う僕は完全に居直っていた。

夜の公園での飲酒は続き、だらだらとバイトをして、だらだらとバンドを続けた。

音楽を続けるつもりは全く無かったし、バイトもやめようと思っていた。

今思えば狂気だ。毎日よく寝た。不真面目なのだ。

 

しかし、あのどうにでもなれ感は不思議と居心地がよかった、美化した思い出ではなく、楽しかった。

 

春頃になるといよいよ悲壮感とか焦燥感とかが周りに溢れるが、僕は相変わらず就活を続けながらももうめんどくさくなって面接に行かなかったり、行ったりを繰り返していた。

 

主に面接をサボって喫茶店で本とか読んでた。実に失礼な話だが、どこもちっとも働きたく無かったし、興味もなくなっていた。

 

それでもこねくりまわし、興味のあるふりをして、研究をしてきているふりをして、やりがいとかなんとか言って面接を受けた。

 

そして思った。「そもそもやりがいってなんだ?馬鹿なのか?そもそも全部やらなくていいならやりたくねーんだよ」と。そして悟った「あるのは向き不向きを考慮して、出来ることを選ぶだけ」と

 

就職浪人をするつもりもなかったのでやけくそになって面接を受けた。そして今に至る訳だ。(雑)

 

 

思ってもみない業界で何やってんだかわかんない日常だけど。

リクルーターとかやらされるとお行儀の良い、意識の高い学生さん達が僕より色んなことを勉強して説明会に来る。そして、やりたいことを語る。

やりたいことを仕事に出来るなんて凄いことだ、どんどん実現して欲しい、

 

僕は絶対にやりたくない事を掲げる、そして旗にして振る、

その代償に誰かがやりたくない事を僕がやる。だから、後は頼んだ。